片づけレッスン実例

“足りない”からの卒業|K様が実践した片づけと思考の整え方

こんにちは。片づけコンサルタントのmaoNです。

今回は、長崎県佐世保市にお住まいのK様の5回目レッスンの記録をお届けします。

『こんまり®︎メソッド』を使った片づけレッスンは、
「衣類→本類→書類→小物類→思い出品」の順番で、
複数回に分けて段階的に進めるのですが、
本当の変化は、レッスンとレッスンの“間”にこそ生まれると思っています

自ら考え、感じ取り、日常の行動へと落とし込んでいく——
その積み重ねこそが、暮らしと心を大きく変えていくのです。

毎回、K様の成長には驚かされます。
今回も、前回よりひと回り成長されたご様子でレッスンに臨まれました。

洗面所やキッチンまわりを中心に起こった、
収納・暮らし・考え方の変化を、ぜひご覧ください。

レッスン期間中に生まれた変化と気づき

初めに、前回レッスンからの間に、K様が感じ取った変化や気づきを伺いました。

📝- 忙しい日々の中でも、やるべきことに着手できた
「今週は忙しかったものの、溜まっていた書類仕事を片付けることができました。終わらせたあとの爽快感は、想像以上でした!」

📝- 時間の使い方を整理する必要性を実感
「家が散らかっていると、すべてが後回しになってしまう」と気づき、暮らしを整えることが、時間管理や働き方の見直しにもつながっていると感じたそうです。

日々の小さな行動を通じて、
K様の中に「暮らしも仕事も、自分でコントロールする力」が着実に育っています。

生活用具を片づける

まずは、小物の中でも、「生活用具」のグループを片付けます。
以下のグループ別に、家中からすべてのモノを集めて、ときめきチェックを行いました。

・文房具(道具系:ハサミ、ペンなど)
・文房具(紙系:ノート、ファイルなど)
・手紙まわり(便箋、切手など)
・工具(ネジ、ドライバーなど)
・裁縫道具

ときめきチェックでは、「モノそのものにときめくか」だけでなく、
“量にときめくか”も見ていきます。
たとえば、ハサミが2つある場合、
「2つあることに満足しているか?それとも1つで十分か?」と、
自分の感覚で見極めていきます。
どちらが正解ということはなく、あくまで選ぶのはお客様ご自身。
K様も一つひとつ丁寧に向き合い、ご自身の感覚を確かめながら進められました。

なお、工具と裁縫道具については、ご主人が普段から管理されているとのことで、
今回は触らずに、ご主人にお任せすることを選ばれました。

生活用具の仮収納まで完了し、次のグループへと進んでいきます。

洗面所・脱衣所の生活用品を整える

次は、洗面所・脱衣所を中心とした生活用品。
主なグループはこちらです。

・衛生用品(歯ブラシ、シャンプー、綿棒など)
・掃除・洗濯用品(洗剤、掃除グッズなど)
・タオル類

まずはグループごとに、家中からモノを集めて「ときめきチェック」を行い、
洗面所・脱衣所に置かれていたその他の小物も、
棚の奥からすべて取り出して見直しました。

最近は使っていなかった洗濯洗剤や、お子様のお風呂用おもちゃなど、
普段は見過ごしていたモノたちも、今回の片づけでしっかり発見・判断されました。

今回、洗面台下の衛生用品に関しては、
K様が事前の宿題としてすでに取り組まれていました。

歯磨き粉やソープ類の整理を済ませ、ご自身で洗面台下のディスプレイまで完成。
レッスン当日は、ほんの少し整えるだけで完了するという、
状態に仕上がっていました。(素晴らしい✨)

レッスン前から始まっていたK様の行動力

K様は、引っ越し前にレッスンをお申し込みくださっており、
新居での片づけを想定して、準備を進めてこられました。

私は事前に「収納グッズはすぐに買わず、必要になってから」とお伝えしていましたが、
K様はその言葉をしっかり受け取り、
引っ越し元の家から持ち込んだ収納ケースはごくわずか。
唯一購入されたのは、クローゼット用の衣類ケースのみでした。
しかも、事前に私に「購入してもよいか」の相談がきたほどです(笑)

収納用品も「モノのひとつ」。
必要なモノを厳選した上で、暮らしを整えたいというK様の姿勢には、
深い意志を感じます。

収納も、今後の暮らしの中で定位置を変えたり、
収納ケースに入れたり、変化させていくことで、
その時使いやすい空間に、育っていくことと思います。

キッチンのお片づけ

続いて、キッチン用品の片づけでは、
以下の4つのグループに分けて作業を進めます。

  1. 食品
  2. 作る道具(鍋、レードルなど)
  3. 食べる道具(皿、箸など)
  4. その他の道具(タッパー、ビニール袋、お弁当箱など)

それぞれのグループごとに、
棚や収納からすべて出して、ときめきチェックを行いました。

作業の中で、K様の「基準」がはっきりと現れる場面がありました。
・3つあったピーラーの中から、最もときめくものを1つに
・2つあったキッチンバサミの中から、好きな方を選ぶ
K様は、同じ用途のものは1つに絞るという選択を自然にされていました。
その基準の明確さが、片づけの手をどんどん前に進めていきます。

そんな中、ふとK様の手が止まりました。

今、何を考えられていますか?

Kさま

このハンドミキサー、手放そうと袋に入れていたら、パパが戻していて……。私が高校生のときから持っているものなんですが、私は全く使っていなくて。

パパがデザート作りされますもんね!どうされますか?

Kさま

うーん。パパが必要なモノなので、きれいに拭いて残したいです。


自分が使わなくても、家族にとって大切なモノなら、
尊重し、整えて残す。
K様の片づけには、モノへの敬意と家族への想いがしっかり込められていました。

収納と空間づくり

ときめきチェックがすべて終わったら、キッチンの収納に移ります。
キッチンを使う時間、使う人、その時の動線を丁寧に確認しながら、
モノの置き場所を決めていきました。
そして、完成したキッチンの一部がこちら。

after 引き出し
after 流し台下
after 吊戸棚

K様が希望されていた「余白のある空間」が、しっかり実現しました!

Kさま

この空間、めちゃくちゃ好きです!レベルが高すぎる!


磨き上げられたミキサーは、
パパにもすぐ見つけてもらえる、ベストなポジションに。

仕切りたい部分は空き箱などでしっかり区切り、
あえて仕切らない部分には、素敵にモノを配置して、心地よい空間をつくりあげました。

収納を開けて、感動が押し寄せる瞬間
それは、私にとっても、何度味わっても嬉しい瞬間です。

振り返り|「ない」から「ある」へのパラダイムシフト

片づけレッスンを終えたK様が語ってくださった内容です。

💬
これからこの空間を使うのが楽しみです!毎日のモヤモヤが消えました。
以前は、たくさんモノがあるはずなのに、なくなる前提で『足りない』『ない』と感じて、無駄な買い物をしていました。
足りないと感じることがなくなり、“ある”ことや“できている”ことに感謝できるようになった。この変化が一番大きいです。

この片づけで、私の人生が変わりました。

K様はレッスン前は、「ない」に意識が向きがちでした。
しかし片づけを通して、「ある」に目を向ける意識と、
ご自身への信頼を大きく育てられました。
この変化は、レッスンの合間にもご自身で考え、行動し、深めてこられた結果です。

片づけは、暮らしだけでなく、ビジネスにもつながる

K様が今回の片づけで得たのは、
「すでにあるもの」に気づき、活かす力
「できていること」を認め、前に進む力

これは、ビジネスにもそのまま通じます。

足りないことばかりに目を向けて動けなくなるより、
今ある強みを信じて一歩踏み出す方が、ずっと早く成長できる。
私自身も、会社員時代の経験や片づけから学んだこの感覚に、何度も助けられてきました。

何度もお伝えしてしまいますが、
片づけは、単なる整理整頓ではありません。
・ときめきに正直に決断すること
・現状を把握すること
・未来のために行動すること
これらはすべて、プライベートにも仕事にもつながってきます。

K様が「人生が変わった」と感じられたのは、
こうした“根っこの部分”の考え方と行動が変わったからだと私は感じています。

お片づけレッスンの卒業まで、どのように進化されるのか、楽しみです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「プロの片づけを経験してみたい」
「仕事を軌道に乗せたい」
「職場の生産性を上げたい」
そんな思いを抱えている方に、届けたいレッスンです。
無料相談も受け付けていますので、どうぞお気軽にご連絡ください。