こんにちは、maoNです。
今回は、長崎県大村市にお住まいのA様の訪問レッスン1回目の様子をご紹介します。
もっとスムーズに仕事を進めたいし、素敵な暮らしをしたい。だけど、最近、気持ちがスッキリせず、家の中も整わないんです。
A様が最初にお話しくださった内容です。
A様は、事業をしながらお勤めをし、さらに子育てもこなすスーパーウーマン。
誰が見ても頑張っているのに、ご本人は「時間がない」「片づけが苦手」「うまくいかない」と感じていました。そんな悩みを抜け出し、『2年前に建てた一軒家をもっと素敵に整えたい』という強い想いで、今回のレッスンをお申し込みくださいました。
「生活の質を上げることで、心の質を高め、事業を成功させる。その好循環を生み出す。」
ーーそんな目標に向けたA様の片づけレッスンがスタートしました!
片づけのゴールを描く
最初に、 A様のお悩みや理想の暮らしについてヒアリングしました。
📝- 探し物をする時間をなくしたい
→ 生活全体の効率化を目指し、毎日の時間を大切にしたいと考えています。
📝- 小物や観葉植物が映える、ホテルライクなスッキリした空間を作りたい
→ 余白を活かして、シンプルで洗練された空間にときめきと心地よさをプラスしようとされています。
📝- 子どもに「きれいな部屋が当たり前」の環境を整え、片づけの習慣を身につけてほしい
→ お子様の環境を整えることで、より良い習慣を育みたいと考えられています。
📝- 片づけを通して自分と向き合い、働き方のマインドを整えたい
→ 片づけは単なる整理整頓ではなく、自分の思考を整理する手段だと理解されています。
A様は、生活や働き方にポジティブな変化をもたらすため、片づけを一つのツールとして活用しようとしています。さらに、将来は「保育園をつくる」という夢をお持ちで、そのお話をされるときの生き生きとした表情がとても印象的でした。
夢の実現に向け、今の自分と真剣に向き合おうとする姿に心を打たれ、私も全力でサポートしようと強く思いました。
おうちの収納スペースとモノの量を確認
片づけを始める前に、これから劇的に変わっていくお家にご挨拶しました。
A様やご家族の想いが随所に感じられる新しいお家は、まるでA様を応援しているかのようでした。
続いて、ご自宅全体を見てまわり、モノの量や収納の状態をチェックします。


ありのままの我が家です。どこに何を置くか決まっておらず、いつも探し物をしているんです。片づけたい気持ちはあるのに、うまくできなくて……
ひとつひとつの部屋は広く、スペースも十分にあります。しかし、モノの定位置が曖昧なため、使ったものを戻す場所がなく、家全体で「何がどこにあるのかわからない」状態になっていました。
大丈夫ですよ。このレッスンで、確実に整いますから。
衣類をすべて出す
まずはA様ご自身の洋服やバッグ、靴下など、衣類すべて出して、現状を把握しました。


そんなに持っているつもりはなかったのに、全部出すと結構ありますね。
一枚一枚手にとって、ときめきを感じながら選んでいきましょう。手放すものには、感謝の気持ちを込めて。
自分に正直に選び取る
A様は、一枚一枚と真剣に向き合い、購入時や着用時の思い出が蘇る瞬間もありました。特に、思い入れのあるスカートを手にしたとき、感情があふれました。
大好きなブランドで、ワクワクしながら購入したスカート。これからの自分はもう着ないとわかっている。だけど手放すのは寂しい……
手放す前提で考えなくて大丈夫ですよ。今のときめきに正直になってみてください。
……さよならします。
そうですか。過去からの成長、新しいAさんになるための選択ですね。
A様は、“今の自分に必要なもの”だけを選び取っていました。それは、単なる整理ではなく、“未来の自分”を選ぶ作業。『この服を着る私は、どんな自分?』そう問いながら、一つずつ選んでいきます。
結果、A様は衣類やバッグなど大きな資源袋4袋分を手放しました。手放す時も「ありがとう」と言う感謝の気持ちを忘れずに手放されるA様。その温かい心遣いが、A様の素直で優しいお人柄を感じさせました。
ビジネスにおいて、外見や表面的なものだけではなく、内側から自然に滲み出る人柄が信頼や影響力を生み出すことを、皆さまも実感されたことがあるのではないでしょうか。どんなに素敵なお洋服を着ていても、心からの温かさや誠実さが感じられなければ、周りの人々はその違和感に気づいてしまいます。A様のように、周囲への感謝を大切にし、自分を見つめ、未来に向けて選択をする姿勢が、自然と人々を引き寄せます。
そして、モノを手放すことで空間が整うように、心の中も整理され、その変化が自信となり、ますます輝く結果を生むのではないでしょうか。
収納・定位置決め
これまでウォークインクローゼットには引き出し収納を置いていませんでしたが、畳めるものを極力畳んで収納することで、収納力がアップし、見た目もスッキリします。そこで、別の部屋にあった収納ケースを仮置きし、『手前をA様のスペース』『奥をご主人のスペース』と決めて整理しました。
モノの定位置を決める前に、まず個人のスペースを分けることで、定位置の認識がしやすくなり、同時に自分だけのときめきスペースも整います。
きれい!見た目が全然違うし、空気まで違う気がします。
※afterの写真は、全ての片づけ終了後に掲載予定です。
靴の片づけ
洋服やバッグのチェックを終えた後、靴のときめきチェックに移りました。


驚いたことに、私が靴の収納スペースを整えている間に、A様は黙々と靴を一足ずつ手に取り、全体の4分の1ほどを手放す決断をされていました。その決断の早さと、純粋に「ときめき」だけを頼りに選び取る姿勢は見事でした。
靴は、もともと手放す予定だったんですか? すごくスムーズに決断されていましたね。
いえ、手放そうとは思っていなかったんですが、洋服を選んだときに“これからなりたい自分”を意識したら、自然と靴も同じ視点で見られるようになって……結果的に、手放すべき靴がはっきりしました。
すごいですね!その感覚をすぐに実践できるなんて、素晴らしい習得力です。
※afterの写真は、全ての片づけ終了後に掲載予定です。
振り返り
自分のときめきに向き合うという初めての経験が、とても新鮮でした。人にどう見られるかではなく、自分がどうしたいか、自分の軸を持つことが大事だと気づきました。
一つひとつのモノに込められた思いや背景に真剣に向き合っている姿が、とても印象的でした。
何となく買ったものは、すぐに手放せました。自分は今まで何に執着していたのか…思考が変わったことに驚いています。
このレッスンでAさんが“何となく”選んだものは一つもありませんでした。
すべて、自分で考えて選択された結果です。
そして、レッスンの数日後には、「ウォークインクローゼットが好きな場所になり、行くたびに心地よくて、ずっと見ていたい」とおっしゃっていました。
まとめ
1回目の片づけレッスンで、A様は「自分軸」の大切さに気づかれました。他人の基準ではなく、自分で選び取ることが重要だと実感されたのです。しかし、「自分の軸」が何なのか分からないという方が多いのも現実です。仕事や人間関係に追われ、周囲の期待に応えるうちに、自分の本当の願いが見えなくなってしまうこともあります。
そんなときに大切なのが、「自分は何にときめくのか?」を問い続けること。片づけは、その問いを実践する絶好の機会です。服やキッチン用品など、あらゆるモノと向き合い、「これは私らしい?」「今の私に必要?」と自問し、自分らしいと思うことを選択することで、自分が本当に求めているものが明確になっていきます。
この思考プロセスは、ビジネスにも通じます。自分の価値観に基づいて選び取ることができる人は、自分が何を大切にしているか、何を目指しているかが明確です。このような人は、周囲の意見に左右されることなく、自分自身の判断で行動します。その結果、選択や行動に一貫性と確信が生まれ、それが強い影響力となって周囲に伝わります。自分に正直であることで、相手にも信頼感を与え、結果的に自分らしい商品やサービスが生まれるのです。
A様が片づけを通して得た「自分が選んだ」という実感は、今後のA様の大きな力となりそうです。
次回は、A様2回目のレッスン。「本と書類」の片づけについてお届けします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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